MVNO/格安SIM

LGL24と比較してLGV31を非公式にSIMロック解除してまで格安SIMで使うメリットについて考えてみる

2016/04/02 Authored by GARNET

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20150626_LGV31_R

良い意味でも悪い意味でも、ここに書いた通りに動作する保証はありませんけどね、どうも需要がありそうなので。。

isai VL LGV31のSIMロックを解除したGARNETです。まだ本家auのVoLTE用SIMで使っていますが、来月からはmineoで運用することになりそうです。本家の回線が快適過ぎて手放したくないですが維持費が高過ぎるので(ry

mineoは3日制限に続いて最低利用期間を撤廃したりして良い感じになってきてはいますが、如何せんau系MVNOはまともに使える機種が少ないんですよね。au VoLTE対応機では現状使用できないのに、auの最新モデルは全てVoLTE対応になってしまいました。

いずれMVNO側が対応するのかもしれませんが、この状況で未だに対応してないとかホントいつになるのやら…

そこで選択肢を広げるための苦肉の策(?)として考えられるのがSIMロック解除です。同じauの契約でも、VoLTEの契約と非VoLTEの契約ではSIMに互換性がありません。しかしどちらもSIMフリー機では通信可能です。

ということはSIMロックを解除してSIMフリー化すれば、少なくともLTEでデータ通信は可能になるのでは…?そしてこれはMVNOとVoLTE機の間でも同じことが言えるのでは…?

最新モデルなら購入から6か月後には公式にSIMロック解除することが可能になるんですけどね。一部、LGV31のように公式なSIMロック解除が不可能なVoLTE機も存在します。

長い前置きになりましたが要は本家auの契約でしか利用できないLGV31を、非公式なSIMフリー化という手段に出てまで格安SIMなどで使えるようにすることのメリットとデメリットについて考えてみます。

一応手元の実機で確認できた事実を元に書きますが、実際に再現できるかどうかなんて保証はできませんので念のため。前置きなげえ。。

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isai VL LGV31 と isai FL LGL24

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Xperiaなんかはタイミングを読んだのか、こんな不遇な機種は生まれなかったんですけどね。。

isai VL LGV31という機種について軽く説明しておくと、isai FL LGL24という機種のマイナーチェンジだったりします。基本性能はほぼ同じです。

筐体まで同じなので背面のカバーは取り外して交換することが可能なんだとか。市販の保護フィルムなんかも両機で共通しています。

そこまで似ている機種ですが、新型のLGV31はVoLTE対応機のためにmineoやUQ mobileで使用することができません。それをわざわざ非公式な方法でSIMロック解除してまで使う意味とは何でしょう?

とりあえず考えられるメリットとデメリットを箇条書きにしてみます。

isai VL LGV31のメリット?

  • 白ロム価格が安く、安価にSIMロック解除が可能
  • 基本性能はisai FL LGL24より上
  • au系MVNOでデータ通信が可能になる
  • SIMフリーなので他社SIMでもデータ通信が可能になる
  • 将来MVNOが対応すればVoLTEを利用できる可能性がある

isai VL LGV31のデメリット?

  • 3G非対応のため本家auのLTE契約では通話不可能
  • SIMフリー化してもMVNOが対応しなければ格安SIMでも通話不可能
  • 非公式な方法なので失敗や故障するリスクがある
  • isai FL LGL24も同様のSIMロック解除を行うことは可能

それぞれざっくりとまとめてみます。

メリット:安いのに高性能

isai VLはisai FLのマイナーチェンジ、つまり改良版なわけですがその変更点をめとめると以下の3点になります。

  • VoLTEに対応、および3Gに非対応
  • RAM 2GB→3GBに増加
  • カラーバリエーションの変更

まあカラバリの変更に関しては好みが分かれるところなので(ry

VoLTE対応で音声通話が改善

isai VL LGV31はauのLG機として初のVoLTE対応機になります。音質が悪い上にデータ通信と同時利用できないauの3G回線。その3Gを思い切って捨てて対応したのがこのVoLTEです。

VoLTE機は通話もデータ通信もLTEを利用するので通話の品質が向上、データ通信との同時使用も可能です。まあ他キャリアは元々同時使用可能だったんですけどね。

因みにLTEの対応バンドは変わらないので、最大通信速度が速くなったとかいうことはありません。3Gに非対応となったので非LTEエリアでは圏外となってしまいますが…

しかし今までLTEが届きにくく3Gに落ちがちだった場所においては、VoLTE機は簡単に圏外にならずにLTEへ接続しようと粘るように設計されているようです。なので完全にLTEのサービスエリア外でなければ、圏外に落ちる心配はあまりなさそうです。

…まあ通話に関しては、格安SIMでは利用できないのでメリットでも何でもないんですけどね。。

白ロム価格が安い

VoLTE対応機が故に格安SIMで使えません。しかもau公式のSIMロック解除に非対応。よって白ロム価格も下がります。

これは実際にAmazonやヤフオクの落札相場を見ても明らかで、LGV31は旧型のLGL24よりも5,000円ほど安値で取引されています。

LGV31を格安SIMで利用るためにはSIMロック解除作業が必要なわけですが、そのための解除コードがまた非常に安価で数百円で購入可能だったりします。

なので白ロムの調達コストは高性能であるLGV31の方が安く済むのです。

さらに格安SIMがVoLTEに対応する可能性も0じゃないですからね。将来au系MVNOも対応すれば、VoLTEの恩恵を受けられる可能性があります。

RAMが3GBに増加

これ結構大きな数字の変化です。1GBって聞いたら少ないかもしれないけど、単位を変えると1,024MBも増えたってことだよ?もっと言えば104,8576(ry

くだらないボケは置いといて、RAMが増加しました。最近の機種は軒並み3GB、あのZenFone2に至っては上位モデルが4GBも積んでやがります。

まあ2GBでも十分と言えば十分だと思うんですけど、LGV31を弄った感じだとコレ結構馬鹿みたいにメモリ食ってます。裏で動いてる不要なアプリを無効化しまくってもRAMの空きは半分ほど、1.4GBも食っています。

タスクキラーしてもあっという間に空きは1.1GBに…

20150626_LGV31_RAM_R

まあこれが2GBのLGL24でも同じように1.4GBから1.7GBも食うわけではないでしょうけど、それにしても結構食ってると思います。

大画面の高解像度でいろいろな作業をするなら、RAMの容量も大きいに越したことはありません。

以上、isai FLと比較したメリットはこんな感じかな?au系MVNOに限定すればほぼRAMが増量したくらいしかねえ(ぇ

でも、高性能なモデルの方が安く使えるんやから当然そっちを選びたくなるやん?という感じです。

デメリット:通話不可能・諸々のリスクあり

安いのにはワケがあるとはまさにこの機種のことか。

本来、本家auの契約で利用する分にはメリットであるハズのVoLTEも、現状MVNOで利用する分にはほぼデメリットにしかなりません。。

音声通話が不可能

5.5インチディスプレイの大画面とはいえ、スマホをこれ1台で済ませようという人には致命的なデメリットです。。

au系MVNOがVoLTEに対応していない今、LGV31では音声通話が利用できません。LINEや050 plusなどのIP電話は利用できるので、それらで代用することは可能ですが。

今使っている090や080、もっと言えば070やこれから登場する060の電話番号もLGV31では利用不可能ということになります。MVNOがVoLTEに対応しない限りは。

その点、LGL24なら3Gエリアで音声通話が可能です。LGV31を選ぶならタブレットのようにデータ通信専用という割り切った使い方が求められます。

SIMロック解除は公式に保証された行為ではない

いろいろなリスクを含むので知識の浅い方にはオススメしづらいのです…

まずLGV31のSIMロック解除はauが公式に認めた方法ではないということ。よって改造行為と見なされると修理などを含む今後一切auのサポート受けられなくなること。そもそもSIMロック解除が成功する保証もないということ。こんな感じで様々なリスクが存在します。。

GARNETの場合で言うと、SIMロック解除後はmineoのSIMでLTE通信が可能になりましたし、本家auのVoLTE契約SIMでも相変わらず使用できています。しかし何故かUQ mobileでは安定した通信ができていません。

そもそもUQ mobile自体が、他のMVNOと比べると端末との相性が問題で使用できないケースが多いみたいですが、それと同じ理由かは分かりませんが手元のLGV31はUQ mobileのSIMを挿してもすぐに圏外になりますorz

調べてみるとSIMロック解除後、VoLTE SIMを認識しなくなったなんてケースもあるようです。ヤフオクにそのような商品が出品されています。。

あと白ロムを入手する際の注意点として、本体が最新のソフトウェアバージョンにアップデートされていないという条件もあります。またこれは解除後にアップデートしてもいけません。

とにかく気を付けないといけないことだらけです。LGL24より安いといっても2万円はする上にこんなリスクを孕んだシロモノです。

他に選択肢が無いからこそこのリスキーな苦肉の策を考えるわけですが、メイン端末として使うのはちょっと勇気が要ります。。

リスクを承知した上で

ざっくりと説明しました(つもりです)が、正直デメリットについては細かいことを挙げだしたらキリがありません。。

確かに言えることは、むしろ確かに言えることは無いってことです。

それでも、auのLTE回線でデータ通信をしたいと言うのならば止めはしません。まあ2万円台前半で手に入る機種としてはそこそこイケてると思うし?サイズ感といい、個人的には結構気に入ってますし。

キャップレス防水だし発熱もあまり気にならないし。ラウンドフォルムも良いね。ただタッチパネルの感度は酷いですけどね。。

様々なリスクを承知した上で使うのはアリだと思います、オススメはしませんけどね…って締めくくりでどうでしょう?。。

ホント個人的には気に入ったのでまた個別にレビューでも書こうと思います。思ってます。思ってるだけで終わるかもしれないのはいつものことです(ぇ

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