何でもかんでもプラチナバンドが絶対に良いという訳ではない。周波数の違いにおける特性とかメリットとか。あと気をつけることとか。
2016/07/24 Authored by GARNET
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単語だけなら既によく浸透してるとは思いますが、プラチナバンドとは700~900MHz帯の周波数の総称、もといただのあだ名です。ぶっちゃけ聞こえの良い名前をキャリアとかが勝手につけただけです。。
現在日本の携帯電話ではどこのキャリアも主に2GHz帯、具体的には2100MHz帯でエリアを構築しています。
以前からauとdocomoは800MHz帯を所持しており、2100MHz帯だけではカバーし辛い部分を補うようにこのプラチナバンドを使用してきました。
docomoに関してはFOMAプラスエリアと言えば分かる方もいるでしょうか。山間部などの電波が繋がりにくいと言われている場所で展開されていますね。
まあそもそも”周波数帯”全部を携帯電話業界だけが好きに使えるものなわけではないので、キャリアが好きな周波数帯を自由に使えるわけでは決して無いのですが…
それでも、そんなにプラチナバンドが有利なら、ドコモは何故800MHzを中心にエリアを構築しないのか?って話ですよ。auはLTEを800MHzを中心にしてますが
簡単に特徴をまとめると、
【高い周波数】
・直進性が強く、障害物にぶつかるとそれを回り込めない=障害物に弱い、繋がりにくい
【低い周波数(プラチナバンド)】
・コンクリート壁を透過しやすく、障害物を回り込むことができ、より広範囲をカバーすることができる=繋がりやすい
・広範囲の多くのユーザーを抱える=通信速度が遅くなる
プラチナバンドの利点・欠点は分かりますよね。
プラチナバンドは繋がりやすい分、通信速度が遅くなるリスクと背中合わせなわけです。
だからauとドコモの3G回線はメインを2100MHz帯でしっかりと構築し、手が届きづらい痒い所を800MHz帯で補完しているわけです。基本的に。
最近のauはLTEも800MHzをメインにしているようではありますが、LTEの届かないところは3Gで補完するわけで、その中でも繋がりにくいエリアをプラチナバンドで以下略。
まあ電波の繋がりやすさなんてその地域ごとに全然違いますし一概には言えませんが、なんでもかんでもプラチナバンドを使えば良いってもんじゃないことは分かっていただけたかと思います。
そもそも基本の2GHz帯のインフラ整備がなっていないソフトバンクが900MHzのプラチナバンドをちょっとやそっと展開しただけでは、電波の改善はそれほど見込めないでしょうって見解で大方一致すると思います。
最近ではSoftbank 4GとSoftbank 4G LTEとかいう似たような名前のサービスを始めたりしてるし、一般の人はこの二つの違いなんてほとんど知らないでしょう。そんな訳分からんことする前にプラチナの整備進めろや!って言いたくなります。どうせ私はバンクをメインで使うつもりだけはありませんが。
あとこれはどのキャリアにも言えることですが、新しい周波数帯でサービスを始めてもその周波数に対応した携帯電話の端末でないと通信が出来ないので注意してください。
例えばドコモの最新モデルを見ているとクアッドバンド対応!なんて文言を見かけますが、このクアッドバンドとは800 1500 1800 2100MHz帯の4つのXiの周波数を指しています。1500や1800なんかはわりと始まったばっかりのLTEなのでエリアが狭かったりするわけです。そういった「端末がその周波数に対応しているか?」ということにも気をつけないといけないです。
とまあぐだぐだ書いたわりに内容が薄い気もしますが、プラチナバンドってこういうデメリットもあるんだよっていうのを知っていただけたら、私としてはそれで良かったと思います。はい。
では。。
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