au回線でデュアルSIM運用したいならZenFone 3か3 Deluxe!!au VoLTEとDSDSの両方に対応!!
2016/12/25 Authored by GARNET
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Photo:Sony Xperia E4 Dual By pestoverde
デュアルスタンバイ可能なWindows Phoneが発表されたとかなんとか一時期騒がれましたが、結局3G同士のデュアルスタンバイには対応していなかったみたいですね。。
まあこういった特異な端末はまず日本では発売されないでしょうし、海外で販売されているスマートフォンの多くは技適認証されていないので日本国内では使ってはいけないのですが。
それはさておき、デュアルSIM端末でau回線を利用する方法についてのお話です。
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auの電波規格は特殊
SIMフリー端末が一般にも認知され始めてきた今日この頃ですが、SIMフリーであればどの通信会社のSIMカードでも利用できるというわけではありません。端末と回線、両者の通信規格が一致している必要があります。
auに限った話をすると、VoLTE対応端末はLTE回線のみでデータ通信も音声通話も処理しています。しかしVoLTEに対応していない端末では、3G回線で音声通話を行っています。この3G回線の規格が特殊なのです。
docomoやSoftBankの3GはW-CDMA(UMTS)というメジャーな規格であるのに対し、auはCDMA2000 1xという超ド級のマイナーな方式を採用しています。世界中探しても見つかるかどうかっていう、それくらいマイナーな規格です。採用している国もあることはありますが、実際にau回線で利用できたという報告は聞いたことがありません。
また国内で販売されているSIMフリー端末でこの規格に対応しているのは一部のiPhoneくらいです。auの3GはSIMフリーとは無縁と言ってもいいくらいマイナーな規格なのに、その上さらにデュアルSIMスロットを搭載している端末となるともう無理です。探す前から諦めるレベル…だったのですが!
ZenFone 3/3 Deluxeがau VoLTEとDSDSに対応!!
なんと2016年9月28日に発表されたASUS製のSIMフリースマートフォン、ZenFone 3 ZE520KLとZenFone 3 Deluxe ZS550KLの2機種が国内版限定でau VoLTEに対応していることが判明しました。
しかもこの2機種は2回線で同時待受けが可能なDSDS、つまりデュアルSIMデュアルスタンバイに対応しています。DSDS対応にはいろいろなメリットがありますが、例えばdocomoのカケホーダイ回線で電話を待ち受けながら、データ通信料が安い格安SIMでデータ通信を行うといったことが可能です。
DSDS対応機には他に国内で初めて対応したMotorolaのMoto G4 Plusがありますが、あちらはau回線には対応していません。au VoLTEを利用したいのであればZenFone 3シリーズを選びましょう。
注意点としては、第3世代ZenFoneシリーズでもau VoLTEに対応しているのはZenFone 3/3 Deluxe ZS550KLの2モデルだけです。最上位モデルの5.7インチ版のZS570KLは、少なくとも2016年11月16日時点ではau VoLTEに非対応です。
しかし#ZenFone 3 Deluxe ZS570KLはCDMA2000に対応しているのでau 3G回線での音声通話には対応しています。実際にLTEプランを契約しているau LTE SIMで音声通話、DSDSともに可能であることを確認しました。
またZS570KLもいずれau VoLTEに対応するかもしれませんし、au回線で使用したい人にはZS570KLもオススメです。
MOTOROLA PHOTON ISW11Mは実質デュアルSIM
au 白ロム 携帯電話 MOTOROLA PHOTON ISW11M
※ここから先は2014年に公開した内容になります。既に実用的ではない方法となっているのでご注意ください。
このMOTOROLA PHOTON ISW11Mはauから発売されたスマートフォンですが、SIMカードを利用しないROM機と呼ばれる機種なのです。
それなのにPHOTONにはSIMスロットが搭載されているのです。docomoやSoftBankが採用しているW-CDMA方式に対応しているSIMスロットが。
このPHOTONをauショップにてロック解除作業を行うとSIMフリー端末のように扱うことができます。しかもau回線はSIMカード不要で利用できるので、2回線を1台の端末に同居させることが可能というわけです。SIMスロットは1つしかありませんが、デュアルSIM端末と同じようなことが可能なわけです。
検索すると実際にこの一連の作業をされた方のブログなどが出てくると思いますが、ポイントだけまとめると、
- 利用したいau回線でPHOTONに持ち込み機種変更する。要手数料。
- インターネットでロック解除サービスを行っている業者から解除コードを購入する。
- 都度、利用したい回線に切り替えて使用する
こんな感じです。デュアルスタンバイだけはどうしても無理なので、利用したい回線に都度切り替える必要がある点に注意です。
昔はROM機が絡む機種変更では手数料が取られませんでしたが、今では普通の機種変更同様に手数料が発生するので注意が必要です。
あと解除サービスを行っている業者は色々あるようですが、その辺は各自で調べて皆が利用していそうな業者を利用すれば良いんじゃないかな(丸投げ
まあ今となってはスペック的にかなり物足りない端末ですが、こういったことが可能な唯一の端末ということで需要だけは根強そうです。。
因みにPHOTONは数少ないWiMAX対応端末という意味でも希少な端末だったりします。ただ旧WiMAXは帯域を減らされたり、そろそろサービス終了も見えてきていますが…それはau 3Gにも言えそうなことですけどね。
au回線でデュアルSIM運用したいならZenFone 3/3 Deluxe!!
現状まともにau回線か利用できるSIMフリースマートフォンは非常に少ないです。さらにデュアルSIM機となるともっと少なくなります。
しかしZenFone 3、あるいは3 Deluxe ZS550KLなら、au VoLTEとDSDSの両方に対応しています。au回線ではデータ通信さえできれば良い、あるいは3G品質の音声通話でも構わないという場合は、最上位モデルのZS570KLもDSDSに対応しているのでこちらでも同時待受けが可能です。
ZenFone 3シリーズはやや高級路線で値が張りますが、au回線で運用したい人は買って後悔しないと思いますよ。
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著者情報
このブログを管理している人。現在のメイン端末はGalaxy S8 SC-02JとZenFone 3 Deluxe ZS570KL。GARNET CROWが大好き。企業のメディアサイトでも執筆活動中。広告掲載や執筆依頼などのお問い合わせはこちらから。