ワイヤレスゲートWi-Fi + LTE SIMについて俺なりにガチで評価してみる
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2015年3月19日追記
去年からいくつか変更が入ったり、他社もサービス内容を改定してきているので内容を反映させました。
参考:初めての格安SIMはIIJmio/BIC SIMにしとけば間違いない!!2015年4月からデータ容量アップ!!
先日もMVNO4社についての感想っぽいものをさらっと書いたわけですが、アレは個人的な話というか、今使ってる格安SIMのうちどれか切らないとなーなんて思いながら軽く書いたつもりだったんだけど、記事公開した翌朝にはいくらか拡散され始めていてちょっと焦ったり(
前回は細かい部分に全然触れていなかったと思うので、今回はわりと真剣に考えてみようと思います。もう思ってること思ってないこと全部書いちゃうよ。いや思ってることだけ書けよ。
まあそんなこんなで手始めにワイヤレスゲートWi-Fi + LTE SIMからいきます。
でもいきなり結論言っちゃうよ!
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現時点では480円プラン以外利用価値なし!!
ほんといきなり厳しいこと書いてすみません。。
しかしIIJmioやOCNモバイルONEが価格を据え置きで通信容量を1GB→2GB、2GB→4GBと倍増させた今、これに追随して値下げ、もしくは通信容量を増量しなければ本当に利用価値はないと思います。唯一、480円プランを除いて。
2015年3月19日追記
2015年1月よりいくつかのプランに変更が入りました。これにより920円プランは2GBまで、1,380円プランはSMSが標準で付いて4GBまで高速通信可能となりました。
月額480円で250kbpsと低速だが無制限に使えるのが唯一の強み
ワイヤレスゲートSIMの強みは月額料金が最低480円(税込)から利用できるということ。また低速時であっても「3日間で○○MBを超過すると~」いったようなものも含めて一切帯域制限が行われないことだと思いますし、この恩恵はかなり実感しています。
2015年3月19日追記
他のユーザーと公平を期するために、P2Pなどによる大容量のファイル転送や、短期間に大容量の通信などを行った場合は250kbps以下に制限する場合があるとのこと。後者の規制は一般的な3日間制限と同じなのかそれとも…。。
具体的な数字は載っていませんが、詳細はリンクを貼っておきます。。
また下り最高速度250kbpsというのは動画を視聴をできるかどうかギリギリの低速ではあります。しかし大手MVNOに多い制限時200kbpsよりも速く、またこのレベルの速度での50kbpsの差は大きく、アドバンテージになると思います。
パソコンで画像が多めのサイトを表示しようとした時、OCNモバイルONEの200kbpsでは何度かリロードしてようやく表示出来ることが多々ありますが、それがワイヤレスゲートSIMだとリロード不要になりました。
低速制限時においては下り最高250kbpsという業界トップクラスの通信速度を、しかも最安のプランでは月額480円から利用できる。これがワイヤレスゲートSIMの一番の強みだと思います。
容量付きプランは現時点では割高でコスパ×
しかしこの480円プラン、あるいはこれにSMSオプション(月額150円)をプラスした月額630円以外のプランになるとかなり利用価値が減ります。
ワイヤレスゲートSIMには高速通信可能なプランがいくつかあります。まずは2GBまで高速通信可能な920円プランについて競合する他社のプランと比較してみます。
DMM mobile
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ワイヤレスゲート
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IIJmio
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データ容量
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1GB
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2GB
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3GB
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月額料金
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712円
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920円
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972円
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制限時下り速度
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最大200kbps
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最大250kbps
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最大200kbps
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帯域制限
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366MB/3日間(200kbps制限時)
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※上記追記参照
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366MB/3日間(200kbps制限時)
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公衆無線LAN
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-
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Android/iOS端末のみ利用可能
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全デバイスで利用可能(BIC SIM)
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高速通信のON/OFF
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可能
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Android/iOS端末のみ利用可能
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可能(Android/iOS端末から操作)
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1GBプランならDMM mobileの方が安いんだよなあ…と思ったら今年から2GBに増量したんでしたね。まあついでなのでDMMも載せておきます。
この価格帯ではもうIIJが3GBまで高速通信が可能なプランを提供し始めることになりました。なのでそのデータ容量の差でかなり劣っていると言えます。
SMSオプションの料金も他社と比べて特に安いわけでもありません。むしろ高い部類?
制限時の下り速度が速いことが強みだと言いましたが、他社は月間3GBまで高速通信可能ですからその魅力が激減してしまいます。。月額が~100円安い程度で埋まる差ではないでしょう。むしろ安さだけを考えるならDMMがいますしね。
無料で公衆無線LANサービスも利用できるMVNOは少なく確かにメリットなのですが、ワイヤレスゲートSIMを挿して、かつAndroidとiOS向けに提供されている専用アプリをインストールした端末でないと利用できません。
その点、IIJ系列のBIC SIMではSIMを挿していなくても、またルーターやPCなどあらゆるデバイスで公衆無線LANサービス Wi2 300を利用することが可能です。
またこれは高速通信の切り替えについても同様で、ワイヤレスゲートの場合はアプリを導入できないルーターなどで利用すると高速通信が常にONで通信されます。
他のプランでも比較してみる
もう1つ上のランク、4GBまで高速通信可能な1,380円プランでも比較してみます。同じことを何度も書くのもアレなんで毎月の料金に関わる部分のみ。。
ワイヤレスゲート
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IIJmio
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データ容量
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4GB
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3GB
|
5GB
|
月額料金
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1,380円
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972円
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1,641円
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SMSあり
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1,380円
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1,123円
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1,792円
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容量追加料金
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540円/200MB
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162円/100MB
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なかなか微妙なところを突いてきたなあ…
この1,380円はSMSが標準で使えるようになっています。これをさっきのIIJmioの3GBプランと比べるとかなり絶妙です。。
毎月の通信量が3GB以内で収まるならIIJで良いし。いやいや4GB欲しいと言うならワイヤレスゲート。でもそれをさらに超えるならやっぱりIIJ(ry
容量追加オプションがかなり割高なんですよね。上手く3GB以上、4GB以下に抑えられれば良いのですが…超過した場合の通信速度がワイヤレスゲートの方が上回っているのも悩ましい。。
ただ使用状況が変わって通信量が増えてしまった場合でも、IIJmioなら翌月からプランを変更することが可能です。個人的にはIIJmio、もといBIC SIMを選びたいかなあ…ルーターでの使用が前提ならSMSも要らないしね。
一度使い始めるとプランもSIMも変更できない
人によっては致命的とも言えるかもしれません。
ワイヤレスゲートSIMはパッケージ購入時点でSMSオプションの有無も含めて利用プランが決まり、後から変更することは出来ません。
4GBも使わないから安い2GBのプランへ変更することも、セルスタンバイ対策のためにSMSオプションを付けたくなっても、万が一SIMを紛失したとしても、いったん解約してからパッケージを新しく買い直すしか方法がありません。
他社であれば月ごとにプラン変更が可能であったり、パッケージを買い直すよりは安い手数料でSIMを再発行が可能だったりしますが、ワイヤレスゲートはそういった手続きは一切受け付けていません。
この辺りの融通の利かなさは気にならない人もいるかもしれませんが、初めて格安SIMに手を出す人なんかにはハードルを高くしてしまいますね。。
パッケージ購入から利用開始までの作業は比較的簡単
プランの融通の利かなさは初心者向きではないと思うのですが、パッケージ購入から実際に使い始めるまではわりと簡単で初めての人でも分かりやすいと思います。あと専用アプリもIDとか入力することなく自動認証してくれるのは嬉しいんだけどな。
まとめ:利用状況を把握できている上級者向けのサービス?
ワイヤレスゲートSIMを実際に使ってみて気付いた事などからわりとマジで考察してみました。
上に書いたように利用開始の手続きは簡単なのです。なのですが、プラン変更できないというのは初心者にとってはかなり敷居を高くしてしまっているのではないでしょうか。
ずっと大手キャリアを利用してきて自分がどれくらいデータ通信を利用しているか意識せず、しかも128kbps制限も知らない人にとっては250kbpsが速い速いと言っても感覚が掴めなくて手が出し辛いかと思いますし、こちらからもオススメしかねますね。。
またこのSIMを挿したスマホ or タブレットでないと公衆無線LANが使えないってのも、BIC SIMの存在を考えると結構なデメリットなんですよね。
これらを総合的に考えると、現時点でワイヤレスゲートSIMは480円プランならオススメできますが、その他のプランはちょっと…ルーター以外で使うならまあ1,380円プランもアリかなって感じですね。
紹介しませんでしたが、これより上位のプランはコスパが悪過ぎますので論外です。念のため。。
通信速度は遅くてもとにかく安ければ良いんだ、っていう人向けですね。特に格安SIMに慣れていないユーザーにはちょっとリスキーなMVNOだと思います。
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