MVNO/格安SIM

【訂正あり】【2016年12月版】格安SIM MVNO 8社の通信速度結果比較。UQ mobileは相変わらずの100Mbps超、LINEモバイルも好調、楽天モバイルは低速化?

2016/12/28 Authored by GARNET

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スピードテスト中の2台のSIMフリースマートフォン

測定からかなり間が空いてしまいましたが2016年最後、12月のスピードテスト結果をまとめておきます。これ1社ずつ考察するのが地味に結構時間掛かるねん。。

トップ2社に関しては相変わらずといった感じですが、その他については若干変化が見られました。

通信速度なんて回線だけではなく端末/場所/時期/時間帯など様々要因によって変化しますが、まあMVNO選びの参考程度にはなるかと。

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測定条件

  • 日時:2016年12月3日(土) 8時、12時、16時、20時の4回
  • 場所:京都府京都市左京区
  • 方法:通信速度を3回ずつ測定、平均値をグラフ化

測定方法はいつも通り、朝昼夕夜にそれぞれ3回ずつ測定して平均値をグラフ化しました。測定した8社の格安SIMと契約プラン、端末の組み合わせは下記の通り。

  • 楽天モバイル APN:rmobile.jp(ZenFone 2 Laser ZE601KL)
  • DTI SIM 10GBプラン(同上)
  • mineo Dプラン(ZenFone Go ZB551KL)
  • Fiimo Dプラン(同上)
  • BIGLOBE SIM(g02)
  • LINEモバイル(g06)
  • nuro mobile 0SIM(同上)
  • UQ mobile データ高速プラン(arrows M02)

回線によって使用している端末は異なりますが、CA(キャリア・アグリゲーション)非対応の機種を選んでいるので極端な影響を与えることはないかと。

11月からの変更点としては、DTI SIMをネットつかい放題プランから10GBプランに変更しました。10GBプランはネットつかい放題プランと月額料金があまり変わらないのに月間通信量に制限を設けていますが、その代わりにネットつかい放題プランよりも快適に通信することが可能…と読み取れる宣伝をしています。

2つのプランを契約して同時に測定するわけじゃないので正確な比較はできませんが、本当に10GB以上のプランが快適なら少なくとも先月を超える通信速度が出るでしょう。出なければプラン変更 or 解約ですね。。

→11月末日にプラン変更手続きを申込んで受理されましたが、変更適用日は2017年1月1日になっていました。従って12月の測定データもネットつかい放題プランということになります。。

というわけで時間帯別で測定結果を見ていきます。

8時頃の測定結果

2016年12月のMVNO 格安SIMの通信速度測定結果(8時)

  DL(Mbps) UL(Mbps) ping(ms)
楽天モバイル 20.31 11.61 50
DTI SIM 4.64 14.25 38
mineo D 11.77 15.05 38
Fiimo D 14.58 10.20 35
BIGLOBE SIM 58.66 17.60 43
LINE MOBILE 45.98 12.26 38
nuro 0SIM 16.64 14.06 49
UQ mobile 101.39 5.17 50

1位は安定の爆速SIM UQ mobile。下り平均は101.39Mbpsと今月も朝からグラフを突き抜けてくれました。

次に速かったのは朝だけは速いBIGLOBE SIM、続いてサービス開始以降ずっと好記録を維持し続けているLINEモバイル、4位は楽天モバイルとなりました。ここまではわりといつも通りです。

nuro mobileの0SIMがmineo/Fiimoペアを抜いて下り平均16.64Mbpsを出しました。時間帯関係なく0SIMとしては過去最高記録のような気がします。mieno/FiimoのDプランもそれぞれ10Mbpsは超えているので実用上全く問題と言っても良いでしょう。

で、注目のDTI SIM 10GBプランは平均4.64Mbpsでした。。

…確かに、最近のスピードテスト結果と比較すると頑張ったほうです。ここ数か月は2Mbpsでも御の字で、1Mbpsを切ることも少なくなかったですから。

しかし4Mbpsかあ…。

ネットつかい放題プランのままだったということで、それならむしろ通信速度は改善されていると言っても良いかもしれませんね。。

因みに上り速度に関してはUQ mobileだけちょっと遅めですが、docomo系は軒並み10Mbps台となっていて良い感じです。

12時頃の測定結果

2016年12月のMVNO 格安SIMの通信速度測定結果(12時)

  DL(Mbps) UL(Mbps) ping(ms)
楽天モバイル 4.93 4.97 50
DTI SIM 1.44 14.43 75
mineo D 4.09 8.90 71
Fiimo D 5.84 20.81 73
BIGLOBE SIM 10.38 19.57 48
LINE MOBILE 68.84 16.21 52
nuro 0SIM 0.39 8.68 57
UQ mobile 101.85 4.56 53

他社が軒並み速度を落とす12時でもUQ mobileは下り100Mbps超をキープ。LINEモバイルも朝よりスピードアップして60Mbpsを超えました。

その他では唯一BIGLOBE SIMが10Mbpsを超えましたが、楽天モバイルとmineo、Fiimoは4~5Mbpsまで低速化。特に楽天モバイルの低速化が顕著ですね。三木谷割で型落ち端末を大量にばらまいたり、20GBや30GBの大容量プランを開始した影響でしょうか。下りだけでなく上りも平均5Mbpsを切っています。

0SIMは朝の好記録から一転、1Mbpsさえ出ないという悲惨な結果に。朝のはまぐれですか。。。

DTI SIMは…これでも先月の同じ時間帯と比べるとほぼ2倍のスピードなんですけどね、、朝と同じく、先月までよりも改善されている気がします。

16時頃の測定結果

2016年12月のMVNO 格安SIMの通信速度測定結果(16時)

  DL(Mbps) UL(Mbps) ping(ms)
楽天モバイル 45.59 7.71 52
DTI SIM 1.64 14.68 78
mineo D 2.11 8.27 87
Fiimo D 2.26 13.01 87
BIGLOBE SIM 3.12 19.78 48
LINE MOBILE 58.73 18.05 54
nuro 0SIM 2.67 10.44 49
UQ mobile 94.00 5.41 50

UQ mobileとLINEモバイルは安定してそれぞれ同じ水準をキープ。続いて何故かいきなり楽天モバイルが40Mbps超え。

その他はぱっとせず、5社とも1~3Mbps程度をうろうろしています。過去のスピードテスト結果を見てもこの辺のMVNOは昼よりも夕方のほうが鬼門ですね。。

20時頃の測定結果

2016年12月のMVNO 格安SIMの通信速度測定結果(20時)

  DL(Mbps) UL(Mbps) ping(ms)
楽天モバイル 4.97 11.39 49
DTI SIM 1.37 8.57 79
mineo D 27.34 22.05 77
Fiimo D 7.56 5.14 88
BIGLOBE SIM 19.03 15.75 38
LINE MOBILE 44.13 7.80 55
nuro 0SIM 2.05 7.41 56
UQ mobile 17.42 10.61 49

珍しく夜になってからUQ mobileが速度を落としました…が、実用上全く問題ないレベルでしょう。

LINEモバイルが1日を通して40Mbpsをキープ。安定度ではUQ mobileに並びますね。

mineoが20Mbps以上を叩き出したことよりも、Fiimoがそれに追いついていないのが気になりますね。なんやかんやでまだ契約したままですが、これじゃ本当にmineoのれっk(

BIGLOBE SIMは夜になって巻き返しました。珍しい。データ容量6GBのライトSランを契約しているものの毎月かなり余らせてしまっているので、常時これぐらいの速度で通信できると嬉しいのですが…

楽天モバイルは再び5Mbps以下に低速化。安定しませんね…

0SIMはこんなものだとしても、DTI SIM、、

各MVNOの評価

それぞれの結果について軽く感想みたいなものを書いておきます。

楽天モバイル(APN:rmobile.jp)

これまでは安定して下り20Mbps以上を記録していましたが、今月はかなり不安定…と言いうよりも低速化しました。セールで端末をばらまいて回線を増やしているのは今に始まったことではないので、大容量プランを提供し始めた影響が大きいのでしょうか。

従来プランでは直近3日間のデータ通信量が一定値を超えると3日間制限を行っていましたが、2016年11月4日から登場した20GBプランや30GBプランではこの制限を撤廃しました。

3日間制限って実際に使っているとかなり鬱陶しく感じますが、これのおかげで通信速度をある程度の水準に保っていられるのも間違いないんですよね…似たような制限を設けているNifMoもサービス開始当初は評判が良くて話題になりましたし。最近はどうなのか知りませんけど(ぇ

しかし通信速度と3日間制限はトレードオフではなく、制限を設けなくてももう少し速度を出せるように頑張ってほしいところです。楽天モバイルのユーザー数だとかなり大変でしょうけど。

発売から1年も経っていない端末を割引価格で購入できたりするのは非常に魅力的なので、ライトユーザー層にとってはアリな選択肢だと思います。

DTI SIM 10GBプラン

11月30日20時頃にプラン変更手続きをして自動返信メールが届いたところまでは確認していましたが、変更適用日が2017年1月1日となっていることを見落としていました。。。

流石に手続きする時間が遅過ぎましたか…いずれにせよ、誤ったデータを載せてしまったということですみませんでした。来月こそ、10GBプランの通信速度を測定したいと思います。。

mineo Dプラン

夕方の速度低下が著しかったmineo Dプラン。特に夕方と夜では通信速度の差が激しく、不安定な状態が続いています。

2017年2月から専用帯域で優先的に通信できるプレミアムコースを通常コース+864円/月で正式リリースするそうですが、これどうなんでしょう。目標実効速度として「昼休みのトラフィック輻輳時に10Mbps」を掲げていますが、普通に昼でも安定して10Mbpsを超えているMVNOも存在するんですけどねえ…

もちろん「mineoで」快適に通信したいという需要もあるんでしょうけど、その前に全体的な底上げのほうに注力していただけると嬉しいですね。

また専用アプリ不要な通話定額オプションを提供していたかと思えば、2017年3月からはプレフィックスの5分間通話定額を開始するそうで。元々IP電話のLaLaCalも提供していますし、かなり複雑になってきている感があります。。

まあ豊富なオプションサービスから自分に合ったものを選べるという意味では魅力的なMVNOです。

Fiimo Dプラン

解約の電話が面倒で契約し続けているFiimo Dプラン。オプションサービスの面ではmineoの劣化ですし、通信速度面でも優位性が見られないのですが、電話が面倒で(ry

全く利用していないわけではなく、DSDSに対応しているデュアルSIM機ZenFone 3 Deluxe ZS570KLに挿しています。普段はメインのdocomo回線だけで稼働していますが、テザリングなどでがっつり通信したい時だけデータ回線をFiimoに切り替えて使っています。これもDSDSの便利な使い方の1つです。多分。

流石に年内に解約する…かも?

BIGLOBE SIM

夕方以外はそれなりにスピードが出ていたBIGLOBE SIM。UQ mobileやLINEモバイルほどではありませんが、まあまあ悪くはないかなと思います。

因みにシェアSIMを使いたいのでライトSプランを契約していますが、データ容量を全然消費できていません。Fiimoを解約したらこれをZS570KLに挿します。。

先日全プランで3日間制限を撤廃しましたが、楽天モバイルとは逆で大容量プランでは元々制限を設けていなかったのでそれほど影響はないでしょう。

BIGLOBE SIMは高速通信のON/OFFを切り替えることはできませんが、ライトSプラン以上ならBIGLOBE Wi-Fiが無料で利用でるのが魅力。プレフィックスの通話料割引サービス、BIGLOBEでんわのオプション「通話パック60」は1回の通話時間を気にする必要がないのも良いです。

LINEモバイル

最近あちこちで急に宣伝されるようになり始めたLINEモバイル。まあその理由はともかく、本家LINEアプリの知名度に反してLINEモバイルの契約数が全然追いついていないんでしょうね。通信速度は常に安定していて良い数値を叩き出しています。

最低利用期間&解約金が設けられている音声SIMを契約するのはまだリスキーだと思いますが、快適にデータ通信を利用したいならオススメです。docomo系では今1番安定していて、なおかつ高速で通信できる格安SIMなんじゃないでしょうか。

nuro mobile 0SIM

0の付く日でなくても申込みが可能になったnuro mobileの0SIM。ただし月間発行枚数は7,777枚限定…とのことでしたが、今確認してみたら今月の残り枚数は2,800枚以上になっていますね。余裕じゃん。

ただし通信速度は相変わらず遅いまま…何故か朝だけは速かったですが、基本的に通信速度に期待できる格安SIMではありませんね。。

3か月連続で通信しない期間が続くと自動的に解約されることに気を付けながら、サブ端末などで運用するのが主な使い道となりそうです。

UQ mobile データ高速プラン

今月は夜だけ大幅に速度を落としましたが、それ以外の時間帯では相変わらず100Mbps台を連発してくれました。毎月スピードテストを行うだけでデータ容量のほとんどを持って行かれます。まあ何故かZS570KLに挿すともう片方のSIMが圏外になってしまうのでDSDSで運用するという目論見は崩れ去りましたが…

流石に全国一律で100Mbps級の通信速度が出るということはないでしょうけれども、他社の格安SIMサービスよりは快適な通信が期待できると思います。

以上、かなり遅くなりましたが12月のスピードテスト報告でした。

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